東芝問題リポート

「半導体売却交渉が失速!?」東芝が生き残るシナリオは

編集部
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決算報告の記者会見に臨む東芝の綱川智社長=2017年8月10日、竹内紀臣撮影
決算報告の記者会見に臨む東芝の綱川智社長=2017年8月10日、竹内紀臣撮影

 8月10日に行われた東芝の記者会見で、記者の質問が集中したのは「半導体メモリー事業の売却が、来年3月末までに本当に完了するか」だった。売却を3月末までに終えて債務超過を解消しなければ東芝は2年連続の債務超過となり、東証の規定に基づき上場廃止になるためだ。

 質問は次のような内容だった。「昨年、東芝は医療機器子会社を売却したが、その際、世界各国の独占禁止法の審査で承認を受けるのに9カ月かかった。半導体メモリーの売却契約をいますぐ結んでも、各国の承認が来年3月に間に合わないリスクがある。売却を完了できないときにどうするか、そろそろ考える必要があるのではないか」

 東芝の綱川智社長は、「独禁法の審査は容易ではない。だが、3月末までに決着させることは可能と考えており、最善を尽くしている。間に合わなかったらどうするかは、今は何も決めていない」と回答するにとどまった。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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