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激突「浜田宏一氏vs元日銀幹部」インフレ目標は妥当か

エコノミスト編集部
浜田宏一・内閣官房参与(右)と高橋亘・元日銀金融研究所長
浜田宏一・内閣官房参与(右)と高橋亘・元日銀金融研究所長

 日銀の異次元緩和もむなしく、インフレ目標2%は遠い。安倍晋三政権の政策ブレーンである浜田宏一・内閣官房参与はこの状況をどう見るか。シンポジウムで反リフレ派と激突した際の模様を、週刊エコノミスト8月29日号からお届けする。

浜田氏はメディア批判も

 景気は拡大し雇用も増えているが、インフレ率は目標とする2%に届かず、成長力も高まらない--。

 アベノミクスの効果や問題点を考えようと、神戸大学経済経営研究所主催のシンポジウム「アベノミクス再考:グローバル日本の金融・財政政策」が8月8日、神戸大学で開かれ、安倍政権の経済政策のブレーンである浜田宏一・内閣官房参与(米エール大学名誉教授)とアベノミクスに懐疑的な元日銀金融研究所長の高橋亘・大阪経済大学教授が激突した。

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藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。