くらし高齢化時代の相続税対策

時代に合わせた遺言書見直しは「家族への愛」の再確認

広田龍介 / 税理士

 Tさん(78)は、東京近郊のM市で不動産賃貸業を営んでいる。家族は妻(75)と長男(56)、長女(53)、次男(49)。もともとは農家の地主だ。

 昭和の高度成長時代、所有地の近くに鉄道駅が新設されて宅地化が進み、農業を続けることが難しくなった。そのため土地を貸したり、貸家やアパートを建てたりして、家業を農業から不動産賃貸業に転換した。

 高度成長期からバブル時代にかけては、部屋は常に満室で、さらに賃貸料も上昇傾向だったため事業は順調に…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。