育児サバイバル フォロー

ママ友の優しさに涙した“ワンオペ育児父”の新発見

藤田結子・明治大商学部教授

男のワンオペ育児(後編)

 脚本家の橋田壽賀子さんが先日、「母親1人で子育てすると育児ノイローゼになるなんて、頭にくる。イクメンなんて認めません」と発言しました。また、「家事や育児には、男性より女性の方が向いている」という考え方に、約6割の男性管理職が賛成しています(日本総研「女性の活躍推進に関する男性管理職の意識調査」2015年)。

 男の育児に対する偏見は根強くありますが、現実には、「男は育児に向かない」と言われようが言われまいが、1人で育児せざるを得ない男性もいます。

この記事は有料記事です。

残り2283文字(全文2520文字)

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。