メディア万華鏡

「グリーン小池」衣の下から“全体主義の鎧”が見えてきた

山田道子・元サンデー毎日編集長
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「みんなでラジオ体操プロジェクト」のイベントでラジオ体操をする小池百合子・東京都知事(中央)ら=2017年7月24日、長谷川直亮撮影
「みんなでラジオ体操プロジェクト」のイベントでラジオ体操をする小池百合子・東京都知事(中央)ら=2017年7月24日、長谷川直亮撮影

 東京都の小池百合子知事が、関東大震災の際に虐殺された朝鮮人犠牲者を慰霊する9月1日の式典への追悼文送付を今年から取りやめた。

 記者会見で虐殺事件についての認識を問われると、「さまざまな見方があるととらえている。歴史家がひもとくものではないかと思っている」と述べ、有無を明言しなかった。怒りを感じたが、驚きはあまりなかった。衣の下の鎧(よろい)が見えてきたという感じだ。他にも「衣の下の鎧」を感じることがある。

 「都幹部の執務室で話していると、庁舎が揺れ、きしむような音が聞こえてきた。地震かと身構える私に幹部は苦笑して告げた。『みんな一斉に跳ぶと揺れちゃって』。振動の正体は、ラジオ体操だった」──。毎日新聞8月13日朝刊都内版コラム「記者のひとりごと」に林田七恵記者が書いた記事だ。あの都庁が揺れたというのにびっくりし、「なぜか」を読んで怖くなった。

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。