マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

限度額を増やして客を“ローン漬け”銀行の「自己チュー」

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 カードローンによる過剰貸し付けが懸念されているなかで、金融庁がその実態把握のために銀行への立ち入り検査に踏み切ることがすでに報じられている。9月中には着手される雲行きである。その背景にあるのは、社会的批判に対する銀行業界の感度が必ずしも敏感ではないことへの金融庁のいらだちと言える。

 銀行によるカードローン問題が注目され始めたのは、昨年、自己破産件数が13年ぶりに増加に転じたことが契機になっている、その間、カードローン残高は伸び続けていたため、自己破産の増加にカードローンの拡大が影響しているという見方が強まった。

 これに対して、銀行業界は「広告の自粛」などの業界申し合わせを行ったものの、その効果は疑問符がつき続…

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浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。

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