思いを伝える技術

怒りのメールは「夜送らずに一晩寝かせる」が正解

川井龍介・ジャーナリスト
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 最近、「アンガーマネジメント(Anger Management)」という言葉をよく聞きます。怒りを制御する方法論のことだといいます。何でもノウハウにするのが得意なアメリカが発祥です。

 この普及に努めている日本アンガーマネジメント協会によると、「アンガーマネジメントができると、怒りと上手に付き合えるようになります。怒りたいことは適切に怒ることができ、怒る必要がないことは怒らなくても済むようになります」と言います。

 「短気は損気」ということわざがあるように、カッとなると結局自分が損をするといった教えが日本にもあります。ただ、この場合は、怒りを否定的にとらえています。しかし、アンガーマネジメントは、怒りを否定するのではなく、自分にとって妥当な怒りとそうでないものとを区別し、必要以上に怒ることをやめ、適切に怒りを表すにはどうしたらいいのかを問題にしています。この点が、人びとの心をとらえるようです。

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川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。