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人手不足で工場自動化進み「産業用ロボット」大需要

エコノミスト編集部

 人手不足対策、生産性向上への決めの一手が工場の自動化。需要が急速に伸び、関連メーカーは増産ラッシュだ。株式市場の一大テーマにもなっている。週刊エコノミスト10月10日号の巻頭特集「驚異の工場自動化」よりダイジェストでお届けする。

自動車・電機工場向けだけではないロボット

 これまでは自動車・電機産業が中心だった工場自動化の裾野が、他産業に急速に広がっている。代表的なのは、食品・医薬品・化粧品の「三品(さんぴん)産業」だ。

 味の素の子会社で包装機能を担う「味の素パッケージング」は8月、既存工場の老朽化に伴い、川崎市に48億円をかけて新工場を稼働した。包装工程ではロボットを、集荷には無人搬送車を導入するなど自動化技術を取り入れ、1人当たりの生産性を1.7倍に高めることを目指す。

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藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。