海外特派員リポート

ウーバー、デリバルーで生まれた「ギグ労働者」の行方

三沢耕平・毎日新聞経済部編集委員(前ロンドン特派員)
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毎日新聞(ロンドン支局)までラーメンを届けてくれたトニーさん。ランチタイムになるとデリバルーのロゴマークをつけたスクーターや自転車をよく目にする=2017年10月5日、三沢耕平撮影
毎日新聞(ロンドン支局)までラーメンを届けてくれたトニーさん。ランチタイムになるとデリバルーのロゴマークをつけたスクーターや自転車をよく目にする=2017年10月5日、三沢耕平撮影

 配車サービスのウーバーや宿泊先を仲介するエアビーアンドビーなど、インターネットを利用して単発の仕事を請け負う「ギグ・エコノミー」が欧州で急速に普及している。「ギグ・エコノミー」で働く人たちは、好きな時に好きなだけ働ける自由さが魅力だ。だが、伝統的な雇用者と労働者の関係ではないため、社会保障の権利関係は不透明。新たな「働く貧困層」の拡大につながりかねいとの指摘も出始めた。

 ロンドンで最も有名なギグ・エコノミーは食品の配達を手がけるデリバルーというベンチャー企業。金融マンが脱サラして2013年に創業し、欧州各国でも事業を拡大している。あらかじめウェブサイトに登録されている提携先のレストランやカフェからメニューを選び、好きな食べ物を注文すると、職場や自宅などへ配達してくれるサービスだ。

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三沢耕平

毎日新聞経済部編集委員(前ロンドン特派員)

1972年千葉県生まれ。明治大学法学部卒。98年毎日新聞社入社。松本、甲府支局を経て、2004年から経済部で財務省、日銀、財界などを取材。政治部にも在籍し、首相官邸、自民党などを担当した。16年10月から欧州総局特派員。19年10月から経済部編集委員。