思い邪なし

思い邪なし10 平成の“経営の神様”(二)

北康利・作家
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平成の“経営の神様”(二)

 カリスマ経営者としての名声をほしいままにしはじめた稲盛から経営の極意を学ぼうと、若手経営者たちによって盛和塾という勉強会が立ち上がり、現在では会員数一万一千人を超え、日本国内はもとより世界を含む九十六の支部で勉強会が行われている。

 --富士山は西からでも東からでも登れる

 というのは、稲盛が敬愛してやまなかった松下幸之助の言葉だが、稲盛の手法だけが成功に至る道ではなかろう。

 しかし稲盛自身、経営者では松下幸之助や本田宗一郎、思想家では谷口雅春、中村天風、安岡正篤などから謙虚に学び、いいと思ったことは貪欲に取り入れていったように、偉大なる先人の人生からは多くのことを学べる。

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北康利

作家

1960年生まれ。東大法学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを経て、2008年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に「白洲次郎 占領を背負った男」、「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」など。