思い邪なし

思い邪なし11 平成の“経営の神様”(三)

北康利・作家
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序章 はじめにまず“思い”ありき

平成の“経営の神様”(三)

 最初は戸惑いがあったに違いない。しかしフィロソフィの記された手帳を手にし、それと素直に向き合い、「親方日の丸」「誰かがなんとかしてくれる」といった“マイナスの考え方”を捨てた時、JALは蘇(よみがえ)った。

 その復活劇に“稲盛和夫”というカリスマの持つ巨大な磁力が働いていたことは間違いあるまい。彼ならなんとかしてくれるに違いないという信頼感が、JALの社員たちの考え方と働き方を変える原動力となったのだ。

 京セラの躍進、第二電電設立、JAL再建といった大きな挑戦に、稲盛は勝利し続けていく。

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北康利

作家

1960年生まれ。東大法学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを経て、2008年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に「白洲次郎 占領を背負った男」、「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」など。