思い邪なし

思い邪なし12 平成の“経営の神様”(四)

北康利・作家
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平成の“経営の神様”(四)

 近年「働き方改革」が提唱されている。

 将来の急速な労働人口の減少に備えるための労働効率の向上こそがその目的だったはずだが、「プレミアムフライデー」などの派手な提案がマスコミに大きく取り上げられたことで、楽に働けるようにするためのものだといつしか誤解されてしまっている。

 過労死するような労働環境は論外だが、“必死になって働くこと”を否定することが働き方改革だと思ってしまっては、天然資源の少なく人的資源に頼らざるを得ないこの国が、衰退に向かうのは必然だろう。

 それに“必死になって打ち込める”仕事を見つけることは、人生の大切な目的の一つでもあるはずだ。

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北康利

作家

1960年生まれ。東大法学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを経て、2008年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に「白洲次郎 占領を背負った男」、「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」など。