思い邪なし

思い邪なし13 平成の“経営の神様”(五)

北康利・作家
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序章 はじめにまず“思い”ありき

平成の“経営の神様”(五)

 “アメーバ”とは、稲盛が編み出した社内組織のことであり、京セラの強さの秘密とされる。

 会社全体を工程別、製品群別にいくつかの小さな組織に分け、それぞれが一つの中小企業のように経営を任され、独立採算で運営する。

 自己裁量権を持つが、同時に利益責任を負うこの小集団は、会社の指示によって運営されると言うより、むしろ現場の判断によって形を自在に変えていく。

 ひとつひとつが環境の変化に適応して、発生したりくっついたり離れたり消滅したりするため、“アメーバ”…

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北康利

作家

1960年生まれ。東大法学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを経て、2008年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に「白洲次郎 占領を背負った男」、「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」など。