メディア万華鏡

主役も脇役も脚本も小粒だった「17年劇場型選挙」

山田道子・元サンデー毎日編集長
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希望の党の小池百合子代表=佐賀県唐津市で2017年10月16日、津村豊和撮影
希望の党の小池百合子代表=佐賀県唐津市で2017年10月16日、津村豊和撮影

 小池百合子・東京都知事による希望の党結成から総選挙まで、「劇場型政治」「劇場型選挙」という言葉が飛び交った。その最中、劇作家・演出家の平田オリザ氏が朝日新聞の10月5日朝刊(東京都内版)のインタビューで怒った。「マスコミが『小池劇場』『劇場型政治』と呼ぶことに憤りを感じます。劇場は市民が集い、作品について『対話』し、考えを深める場です。いまの政治家がしているのは、それとは全く違い、目先の視聴率を競う『テレビ型政治』です」

 「劇場」にこだわったのは平田氏だけではない。日経新聞の同9日朝刊1面コラム「春秋」は、両国の寄席をのぞいたところ、落語家が「希望の党を排除された人、排除した人」を噺(はなし)のなかに登場させ、大喝采を浴びていたと紹介。「『劇場型』といわれる総選挙は、あすが公示日。結末は悲劇か喜劇か不条理か」と問いかけた。

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。