ネットから読み解く経済・社会

「理由示さずロックや凍結」迷走するツイッターの対応

まつもとあつし・ジャーナリスト
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 短文投稿サイトのツイッターで利用者のアカウントがロック(投稿できなくなる)や凍結(削除)されるなどの混乱が国内外で起きています。国内では、ジャーナリストの菅野完氏やマンガ家らのアカウントが対象となりました。米国では、大物映画プロデューサーのセクハラ問題を告発した女優のアカウントが凍結され、「ツイッターの利用をやめよう」という運動も広がりました。

 米ツイッター社は10月2日、ツイッターのサービス利用規約を改定しました。改定前は「当社は、予告なしで、当社独自の判断により、ユーザーに対して何らの責任を負うことなく、侵害の疑いがあるコンテンツを削除する権利を留保します」としていた部分を「当社は、Twitterユーザー契約に違反しているコンテンツ(著作権もしくは商標の侵害、なりすまし、不法行為または嫌がらせ等)を削除する権利を留保します」と変更しました。

 従来は他人の著作権や商標権を侵害する投稿を削除する場合がありました。今回の改定で、「なりすまし、不法行為、嫌がらせ」なども対象とすることが示されました。この背景には、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を中心にネット上で問題となっているヘイト表現などへの対応があります。

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。