思いを伝える技術

小池氏の「排除」発言をメディアが否定的に扱ったワケ

川井龍介・ジャーナリスト
  • 文字
  • 印刷
報道陣の質問に耳を傾ける希望の党の小池百合子代表=パリで2017年10月22日、賀有勇撮影
報道陣の質問に耳を傾ける希望の党の小池百合子代表=パリで2017年10月22日、賀有勇撮影

 今回の衆院選の選挙戦がスタートした当初は、にわかに結成された「希望の党」が、安倍晋三政権の存続を脅かすかもしれないと注目を集めました。しかし、党代表である小池百合子・東京都知事が「排除」という言葉を使ったときから急速に勢力が衰え、そのまま選挙結果にあらわれました。

 民進党が、当初希望の党にまるごと「合流」するかのように思われたのが、希望の党側は受け入れる者を選別する方針を示しました。小池氏は、「全員受け入れるようなことはさらさらない」といい、「排除するんですか」と記者に聞かれ「排除いたします」と言いました。

 このあたりから、メディアは「排除の論理」といった言葉を使い、一部の議員が公認から除外される事実を報…

この記事は有料記事です。

残り1275文字(全文1582文字)

川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。