社会・カルチャーベストセラーを歩く

“現代”をからかう恋愛小説 ビートたけし「アナログ」

重里徹也 / 文芸評論家、聖徳大教授

 トリオ漫才というと「かしまし娘」や「レツゴー三匹」を思い出す。3人で織りなすお笑いは、コンビ漫才とはまた違ったダイナミックな魅力があったものだ。

 ギターや三味線を弾きながらのにぎやかなやりとり。ボケとツッコミの会話にもう一人がツッコミを入れる重層的な構造。彼らを思い浮かべると3人組というものの面白さを考えてしまうのだ。

 ビートたけしが「初めて自分で書いた」という小説「アナログ」(新潮社)を読みながら、しきりにそんなこ…

この記事は有料記事です。

残り1283文字(全文1494文字)

24時間100円から読める新プラン!詳しくは こちら

いますぐ購読する

または

毎日IDでログイン
重里徹也

重里徹也

文芸評論家、聖徳大教授

1957年、大阪市生まれ。大阪外国語大(現・大阪大外国語学部)ロシア語学科卒。82年、毎日新聞に入社。東京本社学芸部長、論説委員などを歴任。2015年春から聖徳大教授。著書に「文学館への旅」(毎日新聞社)、共著に「村上春樹で世界を読む」(祥伝社) などがある。

イチ押しコラム

知ってトクするモバイルライフ
夏モデル全11機種を発表したドコモ

ドコモ夏商戦 ファーウェイ10万円高機能スマホに注目

 夏商戦に向け、ドコモが新たなスマホを発表した。中でも注目を集めたのが、約5年ぶりの採用になる、中国・ファーウェイ製の「P20プロ…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ウェリントンから北上9時間、ハミルトン駅に停車中のノーザン・エクスプローラー号(写真は筆者撮影)

NZ北島を観光特急で縦断 11時間の旅で見えたもの

 ◇ニュージーランド編(2) 隣国の豪州からでも飛行機で3時間半かかる、世界地図の南東に孤立した先進国・ニュージーランド。観光客も…

メディア万華鏡
TOKIOの(右から)松岡昌宏さん、城島茂さん、国分太一さん、長瀬智也さん=5月2日、丸山博撮影

TOKIO「4人の謝罪」と麻生氏の“妄言たれ流し”

 なんで会見するの? 「TOKIO」の山口達也さんが女子高校生への強制わいせつ容疑で書類送検・起訴猶予処分になった問題で、リーダー…

世界透視術
北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長=朝鮮中央通信・朝鮮通信

習近平氏と金正恩氏がたった40日で再会談した理由

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が5月7、8の両日、中国遼寧省の大連を訪れ、習近平中国国家主席と会談した。2人…

職場のトラブルどう防ぐ?

「仕事が生きがい」37歳編集者が“裁量労働”で困惑

 A子さん(37)は、美容・健康分野の専門誌をつくる中堅出版社の編集者で、看板雑誌の副編集長をしています。自分のアイデアを形にした…