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続々登場! スマートスピーカーが次の主戦場になる

まつもとあつし・ジャーナリスト
グーグルホーム=グーグル提供
グーグルホーム=グーグル提供

 日本でも「スマートスピーカー」に注目が集まっています。LINEが10月5日に「クローバウェーブ」(1万4000円、税込み)を、グーグルが同6日に「グーグルホーム」(1万4000円、税抜き)を発売しました。日本語に対応した製品が続々と登場し、日本でも普及が進むでしょう。

 米国ではアマゾンの「エコー」が販売台数500万台を突破し、すでに人気です。また日本語版のエコー(1万1980円)の発売も発表されました。スマートスピーカーでは一歩出遅れているアップルも「ホームポッド」を発表し、まもなく米国などで発売の見込みです。アップルはヘッドホンメーカーの米ビーツを買収しており、音質にもこだわった製品となるはずです。競合ひしめく中、どれほどのシェアを獲得できるかが注目されます。

 スマートスピーカー市場が拡大する背景には、各社がスマートスピーカーに搭載する「人工知能(AI)アシスタント」の音声認識の精度向上と、関連サービスによる収益の拡大があります。今回は、この動向を見てみます。

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ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。