キャリアセンター ここだけの話!?

大企業の3割しかルールを守らない就職協定の現実

都内・某共学大進路指導担当
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 前回、就職問題懇談会(全国の国公私立の大学、短期大学及び高等専門学校関係団体の代表で構成。事務局は文部科学省)が10月23日に、会員大学などに対して流した文書を取り上げた。

 これは、2019年春卒業予定者(現3年生)の採用・選考に関連して、企業に向けて「採用・選考スケジュールを守るよう」申し入れることを促したものだ。言い換えると、決められた採用・選考スケジュールが守られていないことを、大学と文科省が自ら認めたことになる。

 これに関連して、就職問題懇談会は11月7日に就職・採用活動の実態についての調査結果を発表した。今年7月から8月にかけて、全国の大学及び短大1115校と企業2500社を対象に、今年度の就職・採用活動について調査した内容を「速報版」で出したもので、有効回答数は大学が93.0%、企業が41.4%だった。

 それによると、大学側は企業の求人・広報活動の開始時期をいつと認識しているかについての質問に、3年生の3月(ルール通り)であると認識していると答えたところが約7割を占めた。ところが、採用選考活動の開始時期について、6月(ルール通り)を守ったかどうかについては、守った大企業は約30%、中小企業に至っては約15%にすぎなかった。

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都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。