社会・カルチャー「逃げ恥」にみる結婚の経済学

「逃げ恥」森山みくりはなぜ“好きの搾取”と言ったか

是枝俊悟 / エコノミスト

 テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系列)に登場する主人公、森山みくりは津崎平匡(ひらまさ)の心の壁をひとつずつ崩していき、ついに二人は恋人関係になります。

 ドラマの終盤では、高級レストランでみくりをエスコートしたあと、平匡がみくりにプロポーズします(全11話のうち第10話)。得意の試算を持ち出して、結婚するとみくりに支払っていた給料が必要なくなり、その分を貯蓄や生活費に回せ、家を買ったり子どもを持つ場合に備えたりできると話すのです。

 しかし、これまで家事に対してきっちりと対価をもらっていたみくりからすると納得がいきません。正式な結…

この記事は有料記事です。

残り1299文字(全文1574文字)

是枝俊悟

是枝俊悟

エコノミスト

1985年生まれ。2008年早稲田大学政治経済学部卒業、同年民間シンクタンクに入社。税・社会保障制度の改正による経済や家計への影響などの調査・分析を行う。著書に「大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術」(花輪陽子共著)、「徹底シミュレーション あなたの家計はこう変わる!」など。

イチ押しコラム

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ユジノサハリンスク市街東外れの丘のふもとにある勝利広場とギリシャ正教会(写真は筆者撮影)

ユジノサハリンスクの街に見た「ソビエト」の名残り

 ◇ロシア・ユジノサハリンスク編(2) 2018年6月末、日本政府が設置した「サハリン日本センター」主催のロシア人向け講座の講師と…

メディア万華鏡
 

平成とともに消え去る?「女子アナ時代」の30年

 小宮悦子(元テレビ朝日)、高島彩(元フジテレビ)、田丸美寿々(元フジテレビ)、八木亜希子(元フジテレビ)、吉川美代子(元TBS)…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

「定時帰りは無理!?」26歳女性“固定残業代”への疑問

 A子さん(26)は、3カ月前に今の会社に転職しました。職種は営業アシスタントです。転職以降、定時に上がれる日がほとんどありません…

知ってトクするモバイルライフ
プライバシー重視の方針を打ち出すアップル。開発者向け会議でもプライバシーに関してはたびたび言及される(写真は2018年6月のアップルの年次開発会議<WWDC>)

アップルが「GAFA」一括りにされるのを嫌がる理由

 総務省は、電気通信事業法の「通信の秘密」の規定を、巨大なプラットフォームを持つ海外のIT企業にも域外適用する方向で検討を進めてい…

ニッポン金融ウラの裏
 

キャッシュレス化20%「日本は遅れてる」はホント?

 「デジタルマネー」が引き続きホットな話題となっている。政府が推進するキャッシュレス化社会の流れに沿った議論だ。だが、さまざまな官…