
米ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏が20年以上にわたり、若手女優らに性的嫌がらせを繰り返していたという疑惑報道には最初、驚いた。
米国は日本よりずっと早くセクハラに“覚醒”していたし、ハリウッドでは有名女優が男優とのギャラ格差や年齢差別を声高く批判していた。だから「仕事が欲しいなら俺と寝ろ」のような古典的なセクハラが続いていたとは信じられなかったからだ。
でも、その後の展開を見る限り、米国でもやっとセクハラ被害の声を上げられるようになったのが実情だった。
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山田道子
元サンデー毎日編集長
1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。
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