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「売り手市場でも油断禁物」世間の関心は3年生の就活

都内・某共学大進路指導担当

 2018年春卒予定者の就職活動が終了したわけではないが、雑誌やウェブサイトに掲載される就活関係の記事は2019年春卒、つまり現3年生向けだったり、これからどの大学を受けようか考えている高校生やその保護者をターゲットにしたものが増えているようだ。

学生のウソを見抜く「キラー質問」

 ある新聞社系の週刊誌は「2019就活最前線」と題する連載企画を始めた。まさに3年生向けの記事だ。1回目は「『売り手市場』だから危ない その言動が命取りに」が一番目立つ見出しだった。

 現3年生の採用・選考活動はすでに実質的に始まっており、「売り手市場だからといって強気の発言をしていると痛い目に遭うよ」という内容の記事である。

 続く2回目の「面接官が思わず乗り出す『鉄板ネタ』の仕込み方」で、百戦練磨の面接官をうならせるような「学生時代のエピソード」をしっかり売り込みなさいとアドバイスしてくれている。

 一方、就活生のウソを見抜く「キラー質問」もあるそうで、私たちは「こんな記事も参考になるのでは」と3年生に勧めたりしている。

この大学に行くと就職で苦労しない?

 また、別のある新聞社系の週刊誌は「私立580大学サバイバル能力」という記事を掲載した。全部で20ページ近くあり、力が入っている。特集の中には、「こういう大学に入れば就職は苦労しない」と言わんばかりの記事もあり、大学受験生には読まれると思う。

 特集で目を引いたのは、「収容定員充足率」の高いほうと低いほうの大学のランキングの載せている点だ。

 大学には定員があり、人気がない大学・学部・学科は「定員割れ」を起こしている。ただ、定員を超えて多くの学生を入学させればいいかと言えば、そうではなく、採り過ぎると補助金がカットされるから、やむなくそうしている。私たち大学の就活支援担当者の立場からすれば、定員を充足するかどうかにかかわらず、学生が多すぎる大学は就活の支援がいき届かないので、困ったものに感じる。

 また、1年生全員500人が留学必須という、ある関西の私立大学の国際学部も紹介している。それ以外にも「数学なしで入れる理系学部」や「就職に強い女子大で加速する即戦力養成」といった見出しが並び、興味深い。

内定のない学生の背中を押す

 冒頭で記したように、2018卒生の就活戦線は、「超売り手市場」とはいえ、まだまったく終わっていない。うちの大学では、学部・学科によって異なるが、まだ6割ちょっとしか進路が決まっていない学部もある。

 腰が重い就活生を引っ張り上げ、「頑張れよ」と背中を押して励ます毎日が続いている。この生活が来年の卒業式前後まで続く。

    ◇    ◇

 キャリアセンターは、大学生の就職活動を支援する学内組織です。キャリアセンターのベテラン職員が、学生の悩みや就活戦線の動きをつづります。毎週水曜日に掲載します。

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都内・某共学大進路指導担当

都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。

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