保険選びの相談室

銀行が60歳母を勧誘「外貨建て変額保険」のからくり

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 自営業のA美さん(33)は以前、私のところにライフプランの相談に来ました。それをきっかけに、iDeCo(個人型確定拠出年金)とNISA(少額投資非課税制度)で運用をスタートしています。

 先日、再びA美さんから相談がありました。A美さんは、自身の母(60)から養老保険の満期金の運用について聞かれ、その一部の預け先としてNISA口座を勧めました。しかし、困ったことになったというのです。

 A美さんの母は、勧めに従ってNISA口座を開設するために銀行へ行ったのですが、外貨建て変額個人年金保険のパンフレットをもらってきたそうです。窓口の行員から商品の説明を丁寧に受け「外貨で運用するので利率がよくお金が増える」「もし運用期間中にお金が増えなくても一時払い保険料の相当額が最低保証されている」などと言われ、その商品を気に入っていました。

 NISAでは自分で株式や投資信託を選びます。「自分で運用するよりプロに運用を任せてしまった方が安心だ」と思ったそうです。一時払いで数百万円の保険料を払い込み、その全額を運用する商品でした。

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。