
「フィナンシャル・ジェロントロジー」という言葉がある。「金融老年学」と和訳されるこの言葉が最近、金融界で注目度を高めている。高齢化社会の進展がその背景にあることはいうまでもないが、いったい何を意味し、何が注目されているのだろうか。
フィナンシャル・ジェロントロジーは、米国において早くから研究されてきた。ジェロントロジー(老年学)は「老齢期及び老齢化プロセスの研究」だ。その老年研究と金融ビジネスとが交差する領域だ。
金融庁は毎年、「金融行政方針」を公表している。11月10日に公表された2017事務年度版のなかに、初めて次のような表記が盛り込まれた。
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