シニア市場の正体 フォロー

楽器「オカリナ」がなぜ70代女性に売れるのか?

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

 「オカリナ」という木管楽器がシニア女性に人気です。オカリナは、8~10個の穴があるハト形の笛で手のひらに収まるサイズのものが一般的です。両手の指で穴を開閉しながら吹きます。

「オカリナ」はシニア女性から人気

 大手楽器メーカーのヤマハが全国で展開する音楽教室の受講生は約11万人で、その6割超が40歳以上といわれます。「50歳からの音楽レッスン」という初心者コースがあり、楽器を習得したい中高年が多く受講しているそうです。

 人気楽器のトップ3は、50歳以上の中高年シニア男性がサックス、チェロ、ギター。同様にシニア女性はピアノ、ウクレレ、オカリナです。女性は「小さくて持ち歩きやすい、かわいらしい楽器を好む」のだそうです。

この記事は有料記事です。

残り1375文字(全文1685文字)

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。