マンション・住宅最前線

本当に住みやすい街は「南阿佐ケ谷、勝どき、赤羽…」

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
  • 文字
  • 印刷
南阿佐ケ谷駅前の通り
南阿佐ケ谷駅前の通り

 住宅ローン専門金融会社「アルヒ」が主催する「本当に住みやすい街大賞 2017」(首都圏の街)が発表された。第1位は「南阿佐ケ谷」(東京都杉並区)。第10位の「浮間舟渡」(北区)まであまり聞き慣れない街の名が並ぶ。その理由を、審査委員長を務めた私から説明したい。

 「本当に住みやすい街大賞 2017」は今年から始まった表彰だ。その特徴は、首都圏の街で「住みたいけれど、住めない街」ではなく、実際に家を新築したり、マイホームを購入したりする人が多い場所で、長く住み続けたい要素を備える街を選ぶこと。憧れの住宅地を選ぶ人気投票ではなく、将来の値上がりを重視することもなく、不動産価格の妥当性に比重を置いて選定が行われた。

 吉祥寺や自由が丘に代表される“住みたい街”常連エリアは、現実的には住めない場所が多い。分譲価格が高…

この記事は有料記事です。

残り1805文字(全文2163文字)

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。