くらし高齢化時代の相続税対策

相続税支払いを「ふるさと納税」の楽しみに変えた知恵

広田龍介 / 税理士

 都内S区に住むT子さん(70)は、夫(69)と長男(38)の3人家族。昨年、隣接地に住んでいた母が96歳で亡くなった。

 T子さんは、12年前に父の相続で取得した、実家に隣接している4階建ての賃貸マンションの3階に居住していた。

 5年前に母が転倒して足を痛めてから、その3階部分の自宅から実家の2階部分に階段廊下を取り付けて、直接、母の生活を見ることができるように改造していた。

 相続税の特例で、特定居住用の小規模宅地は330平方メートルまで評価額が80%減額される適用を受けら…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。