ニッポン金融ウラの裏

「金融検査マニュアル廃止」銀行支店長はお役ご免?

浪川攻・金融ジャーナリスト
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金融庁=2014年6月11日、根岸基弘撮影
金融庁=2014年6月11日、根岸基弘撮影

 金融庁は銀行など金融機関に「担保・保証に依存しない融資」を求め続けている。企業の事業性をきちんと判断して融資せよ、という話である。金融行政上、その流れの到達点が「金融検査マニュアルの廃止」である。金融庁は現行の「金融検査マニュアル」を2018年度終了後に廃止する方向だ。

 現行の「金融検査マニュアル」はかつての金融危機の最終局面で、金融機関が抱え込んだ不良債権のあぶり出しを目的として策定・導入された。それは、いわゆる「チェックリスト方式」と呼ばれるチェック項目を活用した手法で、厳格な資産査定や法令順守を促すものである。日本の金融システムへの信頼を回復するために、こうした手法がとられた。

 不良債権問題が一巡した後にも、このマニュアルによる金融庁検査が続いた。このため、必要以上に厳しい資…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。