思い邪なし

思い邪なし55 セラミックスとの出会い(一)

北康利・作家
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第一章 勝ちに見放されたガキ大将

セラミックスとの出会い(一)

 これだけ就職難だと親のコネが重要になる。そんなもののまったくない稲盛は、社会の不条理の壁を前にして世をすね始めた。

 (こうなったらインテリヤクザにでもなってやるか!)

 そう思い詰めて鹿児島市の天文館通りにある小桜組の事務所の前をうろうろしたことさえあったという。

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北康利

作家

1960年生まれ。東大法学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを経て、2008年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に「白洲次郎 占領を背負った男」、「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」など。