自動車不正リポート

「悪意がない」ではすまされなかったスバルの検査不正

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スバルの吉永泰之社長=2017年12月19日、和田大典撮影
スバルの吉永泰之社長=2017年12月19日、和田大典撮影

スバル・無資格検査の報告書(2)

 大手自動車メーカーのSUBARU(スバル)は12月19日、無資格検査の実態調査の結果や再発防止策をまとめた報告書を公表し、吉永泰之社長が記者会見を行った。無資格検査が行われていた原因について、吉永社長は苦しい弁明に追われた。

 外部弁護士による調査報告書で、国土交通省の監査に対して無資格検査を隠す行為があったことや、完成検査員への登用試験で解答を教えるなど、ずさんな試験が行われていたことが指摘された。無資格検査を最初に公表した10月の記者会見で吉永社長は「悪意がないままやっていた」と説明していたが、それではすまされない実態が明るみに出たからだ。

 吉永社長は「前回の会見で、『悪意がない』と申し上げたが、後から考えると、『個人として悪意があったかなかったかという問題ではない』と思った。反省している」と述べた。その一方で「組織ぐるみの隠蔽(いんぺい)ではない。従業員の間のコミュニケーションに問題があったと大反省している」と説明し、とくに課長と係長との間に壁があったことが問題だったとの認識を示した。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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