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サザビーズもNY株も最高値 バブルついに最終局面

エコノミスト編集部
ニューヨーク証券取引所
ニューヨーク証券取引所

 世界的に景気が拡大し株価や不動産価格が上昇するなかで、カネ余りがマーケットに“怪現象”を生み出している。果たして、世界経済は大丈夫なのか──。週刊エコノミスト2018年1月2・9日合併号の巻頭特集「世界経済総予測」よりダイジェストでお届けする。

だぶつくマネーが流れ込む

 米美術品競売会社サザビーズの株価が、高値圏で推移している。7月、2007年につけた史上最高値(57.6ドル、終値ベース)を更新する57.7ドルをつけ、足元も50ドル台で推移する。世界的にあふれたマネーが美術品にまで流れ込み、同社の株高を演出しているようだ。

 米国で08年から実施された3回の量的緩和(QE)や、欧州・日本のQEなどで世界的にマネーがだぶつき、あらゆる資産に流入している。

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藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。