
世界的に景気が拡大し株価や不動産価格が上昇するなかで、カネ余りがマーケットに“怪現象”を生み出している。果たして、世界経済は大丈夫なのか──。週刊エコノミスト2018年1月2・9日合併号の巻頭特集「世界経済総予測」よりダイジェストでお届けする。
だぶつくマネーが流れ込む
米美術品競売会社サザビーズの株価が、高値圏で推移している。7月、2007年につけた史上最高値(57.6ドル、終値ベース)を更新する57.7ドルをつけ、足元も50ドル台で推移する。世界的にあふれたマネーが美術品にまで流れ込み、同社の株高を演出しているようだ。
米国で08年から実施された3回の量的緩和(QE)や、欧州・日本のQEなどで世界的にマネーがだぶつき、あらゆる資産に流入している。
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