原発事業撤退を求める株主提案の採決=四国電力本店のモニター画面から2017年6月28日、岩崎邦宏撮影
原発事業撤退を求める株主提案の採決=四国電力本店のモニター画面から2017年6月28日、岩崎邦宏撮影

マネー・金融株主になったら

株主総会の採決で議長が賛否を細かく数えない不思議

中西和幸 / 弁護士

株主総会を楽しんでみよう(4)

 株主総会の最後に議案の採決が行われます。株主と役員との質疑応答が終わってから採決に移ります。採決は、配当、役員選任などの議案について株主の賛否を問うものです。企業の合併や買収といったM&A案件があれば、それも採決します。

 採決には二つの方式があります。議案の質疑応答と採決を一つずつ行うやり方と、質疑応答をまとめて行い、最後に一括して採決するやり方です。前者を「個別上程・審議方式」と言い、後者を「一括上程・審議方式」と言います。どちらでも問題ありません。

 採決をするときは、議長が「それでは、本議案に賛成の方、拍手をお願い致します」と議場に問いかけます。…

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中西和幸

中西和幸

弁護士

1992年東京大学法学部卒。95年弁護士登録。上場企業の社外取締役、社外監査役を務め、企業法務に詳しい。共著に「会社役員の法務必携」(清文社)、「企業法務からみた株式評価とM&A手続き」(同)、「『社外取締役ガイドライン』の解説」(商事法務)、「企業不祥事インデックス」(同)など。