
藻谷浩介氏に聞く(2)
藻谷浩介氏が世界各国を歩き、見て、感じたその国の生き様を、深い歴史と地理の知識を加味して斬る「藻谷浩介の世界『来た・見た・考えた』」。好評連載の裏側をインタビューで聞きました。3回にわたり掲載します。その第2回。(聞き手=経済プレミア編集部・平野純一)
地理は歴史の微分、歴史は地理の積分
--この連載は、藻谷さんの無類の地理好きが生かされていますね。
◆藻谷浩介さん 私は大学時代に自転車部に入って、日本全国を走り回りました。人力で地をはいながら、その土地土地の郷土史を学び直し、地形や気候という地理的事象が、近代化以前の交通や経済にいかに大きな影響を与えていたかを学んだのです。
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藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。