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早く帰れ競争で起こる「働き方改革」現場へのしわ寄せ

編集部
千葉商科大学専任講師の常見陽平さん=2017年12月19日、田中学撮影
千葉商科大学専任講師の常見陽平さん=2017年12月19日、田中学撮影

常見陽平さんに「働き方改革」を聞く(3)

 「『働き方改革』の不都合な真実」(おおたとしまさ、常見陽平共著、イースト・プレス)の共著者で千葉商科大学専任講師の常見陽平さんは、働き方改革で現場の管理職や社員にしわ寄せが行くことを心配する。インタビューの最終回をお届けする。【経済プレミア編集部・田中学】

 ──働き方改革が進み、管理職には部下の労働時間削減など難しい課題があります。どう乗り切ればよいでしょうか。

 ◆常見陽平さん まず確認しておきたいのは、管理職がただでさえ相当疲弊しているケースが多いことです。そこに働き方改革が始まり、完全に無理なことに立ち向かっています。私は、管理職に対してはもう少し寛容であろうよと言いたい。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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