
パナソニックは2018年で100周年を迎える。創業者・松下幸之助の経営理念とは何か、従業員約26万人の巨大企業をどう支え、どこへ導くのか--。津賀一宏社長が語った。週刊エコノミスト1月16日号の巻頭特集「ザ・100年企業」よりダイジェストでお届けする。
長く続くとデメリットもある
--パナソニックはなぜ100年続くことができたか。
◆津賀一宏社長 顧客・取引先・従業員の間に、やはり「続けることの価値」が非常に大きいという暗黙の了解があるためだ。創業者の松下幸之助は、1世代が事業に携わることができる25年を一区切りに、10回繰り返すことで素晴らしい世の中を作っていく「250年計画」という壮大な計画を立てた。事業を続けることで社会を良くするという理念を持ち、成長してきた。
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エコノミスト編集部
藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。