
ニューヨーク・都市再生の現場編(1)
世界貿易センタービルへのテロ攻撃が、混沌(こんとん)の21世紀の幕開けを告げてからはや17年。深い傷を負ったニューヨークも、世界中から人の集まる集客交流都市として一層パワーアップした姿を見せるようになった。老朽都市インフラのリニューアルが進められ治安の悪い地区も劇的に減少している。私の定点観測の一つニューヨークの再生の現場で気付く、まちづくりの“NYらしさ”と創造性、そして難しさ。
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藻谷浩介
地域エコノミスト
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。