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「学資+外貨建て養老」セットで勧める保険会社の思惑

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー

 会社員A美さん(29)は、会社員の夫(30)と、生まれたばかりの子供との3人暮らしです。世帯収入は夫婦2人で年約500万円。ともに奨学金を2万円ずつ月4万円返済しており、なかなか貯蓄できません。「子供の学資保険の選び方をアドバイスしてください」と、私のところに相談に来ました。

 子供の教育費をためる方法として、「学資保険」を挙げる人が多くいます。しかし現在は超低金利の影響で元本割れしてしまう保険もあり、最適とはいえません。ただ保険のセールスからは、学資保険に加えて外貨建て保険を勧められるケースが多く、私のところにはそうした相談も後が絶えません。保険会社のセールスの意図を考えてみます。

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ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、社会保険労務士、MZ Benefit Consulting 代表取締役、オフィスベネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、顧客本位の独立系アドバイザーとして、家計相談、執筆、講演などを行っている。著書に「結局、2000万円問題ってどうなったんですか?」(サンマーク出版)など多数。