
日銀によるマイナス金利政策が長期化し、預金金利は低水準に張り付いている。1年定期預金をみると、ほとんどの銀行が税引き前で0.01%という金利設定だ。100万円預けても利息は100円。税引き後を考えるまでもなく、実質的には利息収入はないに等しい。庶民にとって、利息面での預金のメリットはほぼ消えうせた。
それでも、一般的な銀行より、インターネット銀行の方が総じて預金金利が高い。これは、店舗を展開する伝統的な銀行よりも、ネット銀行のほうが経費がはるかに少ないからだ。
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浪川攻
金融ジャーナリスト
1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。