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サウジ襲うイエメン反政府派ミサイル イランが関与か

会川 晴之・毎日新聞北米総局特派員
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サウジアラビアの首都リヤドで
サウジアラビアの首都リヤドで

 中東の盟主サウジアラビアが、ほぼ毎週のようにイエメンからの弾道ミサイル攻撃を受けている。

 サウジやアラブ首長国連邦(UAE)など連合軍は2015年3月、イエメンのハディ暫定政権を支持するためイエメン内戦に介入した。反政府派のイスラム武装組織フーシへの激しい空爆を続け、現在まで約1万人の市民が死亡した。さらに他国から武器が持ち込まれないよう厳しい海上封鎖を敷いた。イエメンは9割の食糧を海外調達に依存しており、国連によると国民の3分の1に当たる約850万人が飢餓にあえぐ。

 さらに深い井戸から水をくみ上げるための軽油の輸入も止まったため、清潔な水が確保できず伝染病が流行。…

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会川 晴之

毎日新聞北米総局特派員

1959年東京都生まれ、北海道大学法学部卒、87年毎日新聞入社。東京本社経済部、政治部、ウィーン支局、欧州総局長(ロンドン)、北米総局長(ワシントン)などを経て、2018年12月から現職。日米政府が進めたモンゴルへの核廃棄計画の特報で、11年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。日本発の核拡散を描いた毎日新聞連載の「核回廊を歩く 日本編」で、16年の科学ジャーナリスト賞を受賞。著書に「核に魅入られた国家 知られざる拡散の実態」(毎日新聞出版)。