高齢化時代の相続税対策

おひとりさま妹が心配の兄「実家分割売却」で老後資金

広田龍介・税理士
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 S市で一人暮らしのH子さん(74)は兄(長男)と弟(次男)がいる。自宅は駅から徒歩15分ほどの閑静な住宅街。敷地は120坪(396平方メートル)ほどある。

 50年ほど前の1969年、長男が結婚した時に、当時父は自宅敷地の庭の一部に長男の家を建てさせ、別所帯ながらも同じ敷地内で家族をまとめていた。

 その後、弟も結婚して近くのアパートで生活を始め、H子さんは両親と3人で生活をするようになった。H子さんは、結婚をして身を固めるよりも、自分のしたい仕事をしている方が楽しく感じていた。親と同居をしていた方が家事をしないで甘えられて楽だった。

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。