キャリアセンター ここだけの話!?

就活の「体育会神話」が通用したのは昭和の昔話?

都内・某共学大進路指導担当
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 体育会(運動部)の経験は就活に有利か。最近、そのことが就活生や大学の間で話題になっている。火をつけたのは「朝日新聞」の2月10日付朝刊のオピニオン&フォーラム欄の「耕論 体育会 生きづらい?」特集だ。

 この欄は、3人の有識者がそれぞれ自分の意見を開陳する形式。そのうちの1人、リクルートキャリア就職みらい研究所の岡崎仁美所長が「大学の運動部の出身者は1980年代まで、企業で重宝されました。(中略)いまも根性や体力は否定はされませんが、他の対応力も求められるようになり、優先度は下がりました」と述べている。この部分だけを読むと、「もう体育会の看板だけで就職できる時代は終わった」とも受け取れる。

 これは実は“由々しき”問題である。私が勤める大学にもオリンピックレベルの学生はいるし、体育会の学生には、エントリーシートでも、面接でも、体育会に所属していることを全面的にアピールするよう、私たちはアドバイスしている。それが、非体育会の学生との差、メリットにならないというのであれば、就活支援のやり方そのものを見直さなければならない。

 心配になって、企業の採用担当者に「体育会の経験は昔ほど強みにはなりませんか」と聞いてみた。戻ってきたのは、「体育会で培われた根性や体力は評価しますよ」との返事。少しほっとした。ただ、「体力と根性だけアピールされてもね。私たちは多様な人材を求めているので」という説明もあった。

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都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。