日産、神戸製鋼は何を間違えたのか

<日産不正>すべては国交省の抜き打ち検査で始まった

今沢真・経済プレミア編集部
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無資格検査問題の記者会見にのぞむ日産自動車の西川広人社長=2017年10月2日、西本勝撮影
無資格検査問題の記者会見にのぞむ日産自動車の西川広人社長=2017年10月2日、西本勝撮影

企業不正・同時多発の裏側(2)

 敬老の日の9月18日、3連休の最終日の月曜日である。2017年秋。安倍晋三首相が「衆院解散・総選挙」の方針を固めたことが明らかになり、永田町が騒然としはじめたころだった。希望の党が誕生し、小池百合子・東京都知事の「排除いたします」の発言が飛び出すのはもう少し先のことだ。

 そんな祝日に、水面下で事態が大きく動いていた。神奈川県平塚市。JR東海道線から相模川沿いに北へ1キロほどのところにある日産自動車のグループ会社、日産車体湘南工場に、国土交通省自動車局の係員が突然、立ち入り検査に入ったのである。この工場ではミニバン「NV200バネット」やワゴン車「ウイングロード」などが生産されている。

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今沢真

経済プレミア編集部

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀キャップ、財研キャップ、民間企業キャップを歴任。2013年論説委員。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。