
マンションから「玄関」が消えるのか? もちろん「消える」といっても、マンション住戸から玄関のドアがなくなるわけではない。日本の玄関には靴を履いたり脱いだりするスペースに段差がついているが、この段差をなくし、欧米のように「玄関ドアを開けたら、すぐに室内」という住まいのスタイルが広まり始めた──という話だ。
従来、日本のマンションは、靴のまま入ることができる部分を玄関と呼び、室内の床よりも一段低い場所とした。玄関部分から5センチから10センチ程度上げた室内部分を「上がり框(がまち)」と呼ぶ習慣も残っている。
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櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。
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