東芝問題リポート

東芝再建担う車谷氏が「男子の本懐」と言った深い理由

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東芝の会長兼CEO就任が決まった元三井住友銀行副頭取の車谷暢昭氏=2018年2月14日、小川昌宏撮影
東芝の会長兼CEO就任が決まった元三井住友銀行副頭取の車谷暢昭氏=2018年2月14日、小川昌宏撮影

 東芝の新しい会長兼最高経営責任者(CEO)に、元三井住友銀行副頭取の車谷暢昭(くるまたに・のぶあき)氏(60)が就任する。綱川智社長(62)は社長兼最高執行責任者(COO)になる。いずれも4月1日付だ。

 車谷氏は2月14日に東芝本社で行われたお披露目会見で「東芝の再建を託されることは、一つの天命、男子の本懐かなと受け止めている」と語った。東芝は不正会計と米原発事業破綻で倒産寸前まで至った。再建は並大抵ではない。その重責を前に「男子の本懐」と言える車谷氏はどういう人物なのか。

 車谷氏は旧三井銀行出身だ。同行は三井グループの金庫番だったが、グループの強力な企業を取引先に持つ割に、資金量は他の大手都銀に見劣りし、13行あった都銀の中位行に甘んじていた。

 その旧三井銀行がまがりなりにもグループの中核だったのは、「三井のドン」と呼ばれた実力者、小山五郎氏(1909~2006年)の存在があったからだ。同氏は、社長、会長を歴任し、退任後も6年間、代表取締役相談役として君臨した。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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