東芝の会長兼CEOへの就任が決まった元三井住友銀行・副頭取の車谷暢昭氏(左)。右は東芝の綱川智社長=2018年2月14日、小川昌宏撮影
東芝の会長兼CEOへの就任が決まった元三井住友銀行・副頭取の車谷暢昭氏(左)。右は東芝の綱川智社長=2018年2月14日、小川昌宏撮影

政治・経済東芝問題リポート

東芝会長になる車谷氏が「銀行のひも付き」でない理由

編集部

車谷氏の東芝CEO就任(2)

 4月に東芝の会長兼最高経営責任者(CEO)に就任する車谷暢昭(くるまたに・のぶあき)・元三井住友銀行副頭取(60)は、同行の前身の旧さくら銀行時代に、旧住友銀行との合併実務を仕切る統合戦略室長を務めた。2001年の合併当時、車谷氏は44歳だった。

 合併は「対等の精神」だと説明されたが、さくら銀行は不良債権が多く財務は見劣りし、株価も低迷していた。そのなかで、車谷氏は合併に伴う諸条件を少しでも優位に進め、旧さくら行員の気持ちを維持しようと心を砕いた。

 銀行員は一般的に役職が上がるにつれ、銀行内の権力構造に組み込まれる。合併行は、旧行の縄張り争い、権…

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長く経済分野を取材してきた今沢真・毎日新聞論説委員を編集長にベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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