地下ダム
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政治・経済素顔の沖縄けいざい

「地下ダムで進化」宮古島が農業と観光に秘める可能性

渡部晶 / 沖縄振興開発金融公庫副理事長

 宮古島は、サンゴ礁が隆起してできた琉球石灰岩の島で、近海には400種類ものサンゴが分布している。島々は、全体がおおむね平たんで低い台地状となっていて、大きな河川もない。このため、海岸線が本当に美しい。ただ、その半面、生活用水等のほとんどは地下水に頼っている。古来、宮古の人々は水の確保には苦労してきた。

 沖縄学の第一人者、故外間守善氏は、名著「沖縄の歴史と文化」(中央公論、1986年)で次のように述べ…

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渡部晶

渡部晶

沖縄振興開発金融公庫副理事長

1963年福島県生まれ。87年京都大学法学部卒、大蔵省(現財務省)に入省。福岡市総務企画局長、財務省地方課長兼財務総合政策研究所副所長、内閣府大臣官房審議官(沖縄政策担当)などを経て、17年6月から現職。沖縄をはじめ、地域振興の仕事に携わってきた。「月刊コロンブス」(東方通信社)で書評コラムを掲載中。