平昌五輪で国旗を手に声援を送る北朝鮮の応援団=2018年2月14日、佐々木順一撮影
平昌五輪で国旗を手に声援を送る北朝鮮の応援団=2018年2月14日、佐々木順一撮影

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北朝鮮応援団が「金日成仮面」で歌った“口笛”の意味

金子秀敏 / 毎日新聞客員編集委員

 平昌の冬季五輪は結局、北朝鮮の政治宣伝の場となった。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(ヨジョン)氏が兄の特使で乗り込み、文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領に微笑(ほほえ)み外交を展開した。文大統領は核開発もミサイル発射もきちんと批判できなかった。

 もっとも北朝鮮の宣伝攻勢のなかには韓国側をとまどわせるものもあった。アイスホッケー女子の韓国、北朝鮮合同チーム「コリア」の初戦、スタンドに陣取った北朝鮮の「美女応援団」が突然、男性の仮面を顔に当て北朝鮮の懐メロを歌った。「謎の仮面」事件だ。

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金子秀敏

金子秀敏

毎日新聞客員編集委員

1948年、東京都生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。73年毎日新聞社に入社。横浜支局、政治部、北京支局、外信部副部長、香港支局長を経て、論説副委員長、論説室専門編集委員を歴任した。2014年から現職。中国や周辺各国の動向を日々チェックし、複雑な国際情勢のウラのウラを読む。

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