思いを伝える技術

五輪報道で感じた「自然な解説」と「過剰な盛り上げ」

川井龍介・ジャーナリスト
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平昌五輪で銅メダルを獲得した日本の女子カーリングチーム=2018年2月24日、手塚耕一郎撮影
平昌五輪で銅メダルを獲得した日本の女子カーリングチーム=2018年2月24日、手塚耕一郎撮影

 平昌オリンピックで銅メダルに輝いた日本の女子カーリングチーム。振り返れば惜しくも負けた準決勝の韓国戦で、試合の中継後、NHKのキャスターの男性が、言葉少なく敗北を受け止めていたのが印象的でした。

 その様子が、キャスターという仕事を離れて、ほんとうに残念だという気持ちが自然に伝わってきて、「そんなに気を落とさないで」とこちらがいいたくなるほどでした。しかし、なんだか新鮮な感じもしました。

 近年は、NHKでも民間の放送局並みにキャスターやリポーターが場を盛り上げようと言葉と表情をつくって…

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川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。