サラエボ旧市街の朝。川の両岸の丘に家がはいのぼる(写真は筆者撮影)
サラエボ旧市街の朝。川の両岸の丘に家がはいのぼる(写真は筆者撮影)

グローバル藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

内戦の地「サラエボ」民族混住の平和を支えるものは

藻谷浩介 / 地域エコノミスト

旧ユーゴ諸国とアルバニア編(3)

 「六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字を持つ、一つの国家」と称しながら、1990年代初頭に解体した旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国。その矛盾を一身に集める地、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボを歩きながら、ここまでこじれた民族混交の地をまとめる“凝固剤”について考える。

この記事は有料記事です。

残り2954文字(全文3121文字)

藻谷浩介

藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外95カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。