切ない歌を探して

チューリップ「サボテンの花」つらい時を乗り越えた後

森村潘・ジャーナリスト
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筆者撮影
筆者撮影

 この冬は全国的に長く冷たい。北陸の知人は、暖房費が例年の倍だと閉口し、青森の友人は「こうずっと雪が続くとさすがに嫌になる」と、参ったとばかりの顔をする。

 豪雪で立ち往生した列車に閉じ込められたり、受験日が雪と重なったり、雪や寒さで大変な目に遭った人にとっては、恨めしい冬かもしれない。この冬をきつく感じ、はやく終わってほしい、終わればなにかいいことがあるかもしれないと願う人は多いのではないだろうか。

 「♪ この長い冬が終わるまでに……」

 「サボテンの花」のサビの部分の歌詞がこうだった。1975年、福岡出身のバンド、チューリップの9枚目のシングルとして発表されたこの歌は、切なくもすがすがしさを感じさせる。

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森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。